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Q106 労災の申請について教えて下さい・・・。-1-

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【質問】

a0001_011470_m「当社は、運送業なのですが、先日、従業員が業務中に誤ってトラックの荷台から落ちてしまいました。業務中の事故なので、労災の適用となるかと思いますが、当社は、創業5年になりますが、これまでの労災事故はなく、申請の方法がよくわかりません。労災を申請するにはどのような手続きをすれば良いのでしょうか?」

【回答】

「労災事故が起こった場合には、まず、治療費等に対する給付の申請を病院等に対して行います。ただし、治療等を受けた病院等が、労災指定病院以外の場合は、治療費等を一旦立替えて、後日、労働基準監督署に治療費等の請求の申請を行います。」

【解説】

a0001_011466_m一般に労災と呼ばれていますが、正式には労働者災害補償保険(労災保険)と呼びます。

ただ、ご質問者様も労災という言葉を使っていますので、ここでもわかりやすくするために単に「労災」という言葉を使いたいと思います。

労災の申請は、実は、種類がいくつかあり非常に複雑なところがありますので、ここでは、まず労災の事故が発生した場合に、最初に行うべき治療費等についての申請についてお話ししていきたいと思います。

労災でまず最初に行う申請は、病院等で治療費等の給付を受けるための申請を行います。

 

まず、ここで覚えておいていただきたい点ですが、治療費等を受けるための申請は、治療等を受けた病院が、労災指定病院か否かによって申請の方法が変わってきます。

治療等を受けた病院等が、労災指定病院の場合は、その病院に療養補償給付の申請書(様式第5号)という書類を提出します。

申請書には、労災の事故で負傷等した従業員の住所、氏名、生年月日、事故が発生した日時、事故の発生状況等を記入し、会社印及び従業員の署名捺印をして、治療等を受けた病院に提出します。

この申請書は、労働基準監督署等ではなく、病院等へ申請することとなります。

ここで、実務的な注意点ですが、実際、労災が発生し、従業員が治療等を受けると同時に、労災の申請書を病院等へ提出することは時間的にほぼ不可能です。

ですから、最初に治療等を受ける時に、まず病院等に労災事故であることを告げ、後日、申請書を病院等へ提出することとなります。

 

労災が適用されれば、従業員は、治療費を一切支払うことなく治療を受けることができるので、初診日の治療費も本来は支払う必要がないのですが、ただ、申請書が出ていないので、申請書が提出されるまでの治療費等の取扱いについては、病院の指示に従うこととなります。

これはあくまで私見ですが、以前は、「後日、労災の書類を持ってきます」と言えば、治療費の支払いを求める病院は、ほとんどなかったのですが、最近は、申請書が提出されるまで、治療費の支払いを求める病院等が増えてきてい感じがします。

ただし、一旦、治療費を支払っても、労災の書類が提出されれば、支払った治療費は、返金されます。

 

ただ、ここで注意が必要なのですが、病院は、医療費の精算を月毎に行います。通常は、翌月の5日位までの精算業務が行われるケースが多いようです。

医療費の精算業務が終わるまでに、労災の申請書を提出すれば、支払った治療費等は単純に返金してくれるのですが、申請書の提出が精算業務の終了に間に合わなかった場合には、病院から単純に返金してもらうことができなくなってしまい、国に対して医療費還付の申請の手続きを行わなければならなくなってしまいます。

ただ、これは全ての病院等が、一律に行っているわけではなく、個人病院の場合には、労災の申請書の提出がある程度遅れても、単純に治療費を返還してくれる場合もあるのですが、総合病院等の場合には、一旦、医療費の精算業務が終わってしまうと、返金には応じてくれない場合が多いようです。

 

月末に事故が起こってしまった場合には、労災の申請書の提出が、病院等の精算業務終了までに物理的に間に合わない場合もありますが、労災の場合、治療費の10割を立替える必要があり、従業員にとって負担となりますので、労災の申請書は、従業員が病院等へかかった場合には、なるべく早く提出する必要があることを認識して下さい。

ところで、労災の申請書の提出が、病院等の精算業務の終了に間に合わなかった場合の手続きの方法ですが、これは、治療等を受けた病院が、労災指定病院以外であった場合と同じ申請の方法を取ります。

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